DokuWikiは良くできたソフトウェアだと思いますが、JavaScriptの実装に関してはあまり行儀が良くないところがあります。window(つまりグローバル)の名前空間を汚しすぎています。その影響の1つにFireFoxのwindow.getSelection()を上書きしてしまうことがあります。この関数は、コンテンツの選択領域を取得・設定するためのもので、割と重要で使い道の多いものなのに、DokuWikiでは使えなくなってしまっています。
かといってDokuWiki本体に手を入れると、バージョンアップのときにエラい目に遭うので、そういう方法はなるべく取りたくありません。今のところの解決策は、テンプレートのmain.phpで
<script language="JavaScript">
<!--
var _window = {};
for (var key in window) {
var val = window[key];
if (typeof val == 'function') {
_window[key] = (function(fn){
return function(){ return fn.apply(window, arguments) };
})(val);
}
}
//-->
</script>
と書いて、他のスクリプトが読みこまれる前にwindowのオリジナルの関数を_windowに退避させておいて、これを使うという方法です。TPL_METAHEADER_OUTPUTイベントを使うのが綺麗なんでしょうが、とりあえずの逃げ道ということで。